2013年10月7日月曜日

2つの石州流

片桐石州公を流祖とする2つの日本の文化「茶道」と「華道」

10月の最初の土曜日、日曜日に2つの石州流を堪能させていただきました。

10/5(土) 東京 青山 根津美術館にて
石州流 古閑堂派 一芳会 
「茶道 石州流二十則の会」 茶会
 濃茶席 斑鳩庵

この茶会で、まだまだ未熟ながら亭主を努めさせていただきました。
ありがとうございます。
先生はいつもとは違う緊張との戦いだっただろうと簡単に想像できます・・・。

当日、東京はあいにく雨模様。
来て下さったお客様は、きれいなお着物姿の方たちが
ほとんどで、雨の中わざわざ足を運んで下さって。
ほんとうに
感謝いたします。






















「雨」そのものは深まる秋の風情をさらに引き出して
とても良い「雨」だったんです。

でも・・・、
雨にぬれた苔(これは最高!!)に足下すべらせて
草履からはみ出た足袋が汚れてしまったり、
凌いだつもりだったのに、袴の裾が知らないうちに濡れてたり・・・。

なんでもそうですが、良いところ(面)と悪いところ(面)は共存するんですね。
それを、すべて受入れて統合していく。
どちらか片方だけを強調してしまうとバランスが崩れてしまう・・・。
両方が存在することを認める。
「雨」も「心理」に通じている。自然ってやっぱり凄い!!

席の方は、本当に来て下さったお客さまたちに助けていただき
なんとか形になったかなってところでしょうか。

今回、とくに勉強させていただいたのが、亭主と正客の呼吸です。

よく「一期一会」と言いますが、席を用意する側とお客さまとして
来て下さる側、その一回の席で初めて出会い、同じ時間を共有する。
しかも、もう同じ時間は二度と来ない。

場の雰囲気を作り出していく、亭主と正客の「コミニュケーション」

閉まりっぱなしになっている「話のタネ」の引き出しを
さりげない会話から開けていただきました。
本当に感謝いたします。

長い1日でしたが、本当に楽しい充実した1日でした。
「ありがとうございます。」このことばしかないです。

日付変わって10/6(日)は静岡市駿府公園 紅葉山庭園・茶室ほか
で開催されていた「第11回 石州流華道展」へお邪魔させていただきました。

















「花は野にあるように」と、石州公の教えを受け継ぎつつ、新しい風も
うまく取り入れて。
とても勉強になりました。
驚いたことに剣山は一切使わないで花を活けるそうです。
このバランス感覚はすごいのひと言!!

こちらでもまた素敵な出会いがあって・・・。
「2つ」の石州流。
「1つ」になって何かをやりたい感情がふつふつとわき起こってしまいました。

さて、イメージをバンバン膨らまそう!!